オタクが唐突に春野寿美礼さまに惚れました〜ヴァルトシュテッテン男爵夫人編〜

〜プロローグ〜

私は普段漫画や小説やアニメやゲームのオタクだったり、テニミュを筆頭にいわゆる2.5次元舞台にハマったり、音楽ではTHE YELLOW MONKEYのファンをしていたりする人間です。

あれは2017年のこと、だったはず。
(2016年だった気もしてきた)

THE YELLOW MONKEYの再集結に伴いCSでもいろいろ番組を組んだり再放送があったりして。その中のひとつにWOWOWライブでの何かもあって、(過去の氣志團万博だったかな〜)当時契約していました。

そしてたまたま見たのがモーツァルト!のCM。

よく知らないけどせっかく契約してるんだし面白そうだから(田舎者なので観劇の機会はほとんどないけど演劇部だったし舞台はすき)録画しとこ〜と思い立った私、今にして思えばグッジョブすぎる。

そこで帝劇ミュージカル「モーツァルト!」2014年 主演:山崎育三郎ver.を初めて観ました。

そう、育ver.なのです。
それってつまり、(円盤の収録日的に)春野寿美礼 as ヴァルトシュテッテン男爵夫人ver.なのです。

ええ。お察しください。
一目惚れ?一耳惚れ?でした。

春野寿美礼さまに。

M!を見るのも知るのも初めてだったのですが、もう私にとってはヴァルトシュテッテン男爵夫人こそ作品のキーパーソンなのねって感じるほどに惹かれてしまいました。

春野さんのこと全然知らなかったんですよ。
(なんなら主演陣のことも知らなかったくらいの人間)

宝塚出身ってことも知らなかったし。

お歌はみなさん上手じゃないですか。アンサンブル一人一人に至るまで素敵ですもん。

そんで、ぽへぇ〜しゅごい〜おもしろそ〜!って観てたのに、突然グワシィッッ!!と心臓掴まれてしまったんですよね。

冒頭の、ヴァルトシュテッテン男爵夫人がアマデと彼の持つ箱を愛おしげに見つめているシーンですが。なんか、なんか1人だけ異質なんですよね。

スポットライトが当たっているとかそういう話じゃなく、アマデと男爵夫人だけが共有できる空気というか。(しれっと男爵夫人にも天才属性を付与してしまう)

んで♪人は忘れる ですよ。

歌い出した瞬間、もう惚れ込んでしまいました。

歌とか音楽ってほんとうに人それぞれに好みの波長があると思ってるんですけど、それがもうドンピシャにピースが嵌ったのです。好きだ……(惚)。

突然ですが春野シュテッテン男爵夫人の好きなところ(独断と偏見)です!!

・圧倒的貴族感
・ヴォルフにだけ見えるはずのアマデが普通に見えてそう
・アマデとテレパシーで会話できてそう
・指先から星屑の金の煌めき出せそう
・そりゃコロレド大司教さまも了解を取り付けちゃうよなって謎の納得(っょぃ)
・星から降る金を歌い終わったあとにサッとはけるのまで美しすぎて初見で惚れた
・「彼は天才よ」って歌われると貴女がそう言うならっていう説得力がすごい
・でもきっとヴォルフの才能の核は愛してるけれど素の部分というかガワの人間の部分は関心なさそうなところがたまらない
・父がヴォルフの才能についてこられなくなったときの(あぁ…)みたいな、(その程度なのね)みたいな表情がたまらない(ド偏見)
・あんなに抱擁力に溢れた歌唱なのに紛れもなくヴォルフを追いつめるところ(♪大人に〜なるということは〜)
・跪いて靴に口付けしたい すげなく去って行かれたい
・ウィーンの場面、おれがサリエリなら秒で寝返る(???)
・ウィーンの場面のにっこり笑顔かわいいよ〜〜〜!!
・謎解きゲームのくだりのおっっっかなさ…かっっこよ……
・この人に見捨てられたら、この人の期待に応えられなかったらと思うと過呼吸起こしそうになるところ(とても主観的)

(おまけ:他の方演じる男爵夫人を観たとき、温かくて優しくてヴォルフガングのこと「も」母のように愛してくれる男爵夫人だと感じたんです。でも春野男爵夫人はそうではない。母ではなくパトロン。あるいはプロデューサーで、あるいは導き光。だから母のように無条件に愛してくれるわけではない、彼が音楽の才尽き果てたとき、その血のインクが絞りだせなくなったとき、あの方は氷のまなざしで見ているのか、はたまた興味失せたようにふいと去っていくのか……っていうおそろしさ……ね!)

(妄言にも程がある)

とまあ、妄言を語ると尽きないのですが。
ここまで好きでいても、へー元宝塚の人なんだ、宝塚の人ってみんな上手いんだなあ(後に微妙に正解ではないと知る)(正解:この方が怪物レベルで上手い)としか思っていなかったのです。

ここまでがプロローグです。(え)



〜本編:それは2020年夏〜

後に自分で読み返す時のために書いておくと、2020年はとても大変な年でした。現在進行形だけども。
自分のQOLに関する事柄だけでも、そのために生きてきたって思いのライブは延期になり。
病院務めなのもあって県外には当分の間出られなくなり。
予定もなーんも無くなって、仕事はそんなこんなで忙しかったけどまあ1人でやってる業務でもなし、それなりに。
8月末、有給消化のためにか謎に5連休が組まれていた。

こんな時でなかったら遠征して旅行でもするのになあ〜。

ライブ行きたいわ〜観劇もしたいわ〜。

そういや先輩、去年エリザベート(東宝)観に行ったって言ってたな〜いいな〜見たことないんだよな。

おっ、有料だけどアマプラ配信にあるやんけ。宝塚版かあ……。

いっぱいやってるのね、じゃあ順当に(?)評価高いやつ見てみるか〜!

ぽち。

「2002年花組 出演者:春野寿美礼 ほか」

……ん?このお名前、どこかで見たような……。
あっ男爵夫人のひと!!
えっ、主演?エリザベート???(無知)
助けてGoogle
えっトート!?トートって男役だよね!?(無知)
元男役花組トップスター!?えっ!?(無知)

怒涛の無知三段突き。
あの女神ヴァルトシュテッテン男爵夫人とこのおっかなそうなトート閣下が……同一…人物……???

と、とりあえずエリザベート観よう!!
ぽちー!




……その後のことは語るべくもないのですが……。

お顔やお芝居、歌声はもとより芸術のよしあしなんて個人の好みだと思っているのですが、その好みがドンピシャだったんですね。春野寿美礼さま。トート閣下。

もうその後もずーーーっと居間で花組エリザ流していて、いつの間にか母(古のヅカオタ。安奈淳さんと榛名由梨さんのファン。ベルばらを連載1話目から欠かさず追っていた(本人談)漫画オタクでもある。こないだ還暦祝いに当時の宝塚CDプレゼントしたらたぶん私が生まれた時より喜んでた)もファンになってたのは笑うしかない。これだからDNAってやつは!

ところで話が脱線しますが、たられば妄想の話。トップ後期、2007年頃の春野さんがコンサートでなく本役でトート閣下を演じたら…なんて考えてみたり。
めちゃくちゃおっかない温度のない閣下になりそう。異次元の。より孤高なの。ちょっと一路さん閣下ぽいような。こわ!みたい!みたかった!77期メンバーメインのエリザとかも見たく!!

……そう、オタクはとにかく好きなものを調べたがる性を持つ。めちゃくちゃ調べた。いっぱい動画みた(小声)。エリザでハマったので、エリザのときの面々を中心に組子や同期の方などを勉強。ただでさえ宝塚の世界は独特な閉鎖空間で(って言っていいのか分からんが)知らない用語だらけ。役名と顔を覚えるだけで四苦八苦してるのに役名とかすりもしない愛称がみなさんについてる。覚えらんないYO!!


何はともあれ、閣下で春野さん沼にズボった私はとにかく出演作品をいっぱい観たい!と検索。
アマプラ課金で配信してた春野さん作品がエリザ、あかねさす、天使の季節だったのでそれらを見まくって暑い熱い連休が終わった。

(水差し:配信作品、どういう基準でこのラインナップなのだろう……。エリザは有名作として。あかねさすが入っていたのはめちゃくちゃ有難いけど博多座作品だし、謎。天使の季節はほんとに何故…90周年記念作品だから?今となっては貴重な豪華なめんつにこんな作品させてたのほんっっっとうにもったいないと思っちゃうんですが……オサアサ最後の共演作が天使の季節て……。)



冒頭の男爵夫人語りもあって長くなりすぎたので一旦ここまでで!