落陽のパレルモ / ASIAN WINDS!

2020/12/23 落陽のパレルモ初見
2020/11/01 ASIAN WINDS!初見

なんとなく好きそうだな〜と思って後回しにしていた「落陽のパレルモ」。苺は最後に食べたいタイプ。

観ました〜!パレルモ観てしまったので、あと未見なのはアデューマルセイユ/ラブシンフォニーのみ……。寂しや……。

パレルモ、全体的にはすごく好きな雰囲気のお話でした。

何はさておき贔屓の軍服姿がこれでもか!これでもか!とご馳走していただける。安易で軽率なオタク、大喜びです!ドレスも華やか〜!

毎回言うけど、言わざるを得ないけど、春野寿美礼様の歌が至高すぎる……。や、ロザリオの祈りの歌だけは聞いたことがあったのですが、すみかちゃんの絶叫と相まってまさに絶唱……最高……。🙏✨

お話は、まさに王道!なテイスト。
身分違いの恋、許されざる愛、家柄と婚約者、秘めた逢瀬、抗えぬ離別、社会時勢との軋轢、戦う男と待つ女……なんてど真ん中ストレート!ベタすぎるくらいでよいのです、王道が王道たる所以があるのです。きらきら。

ただ、脚本の書き込みの浅さというか、時間切れ感はどうしても否めなくて……。序盤の掴みも中盤の盛り上がりも素敵なのに、ラストシーンが全てを台無しにしてしまって残念……ほんとうにもったいない。

あれだけ声高に「貴族も平民も同じひとりの人間」「平等な社会をつくる」と何度も唱えていたのに、無力な仲間の犠牲も目の当たりにしたのに、最後の最後で、君は大貴族の落胤だったのだ!今日から貴族社会の仲間入りだ!欲しい女も手に入って晴れて安泰ハッピーエンド!……ってそりゃないよ〜と思わず座椅子から転げて炬燵の中に潜ってしまった。

ヴィットリオ・ロッシとアンリエッタが結ばれる、という着地点が決まっている以上、あの時代では、そういう落とし所しかないのかなあ。

私はあのまま2人の道が交わらず、それぞれの人生を歩んでいく、時が過ぎて、風の噂でかのひとの噂を聞いてロザリオを握りしめ懐かしい残照に想いを馳せる……(ちょっと琥珀色のラストと被るかな)でも素敵だとおもうんですけど、だめ?

だめですね、ゆみあすカップルの話に繋がらないので……😅

いやでも、あのラストの連載打ち切り感はなあ……それまでのヴィットリオと同じ人格なのか疑問に思ってしまうくらい。もとから貴族になりた〜い、っていう男だったら魅力はないけど矛盾もないわけで。ヴィットリオ何か企んでる???😂笑

いっそ貴族社会でのし上がって政治に介入し貧富格差改善に尽力してみせる!くらいの潔い気概があったなら凄く納得できる。アリでは?貴族の地位も女も使えるものは全て使って為政者となるべく邁進するヴィットリオサ様。序盤のヴィットリオとも矛盾しない。アリ寄りのアリでは?カッコいいじゃ〜ん!!ちょっと腹黒いほうが、へへ、似合いますよよよ……うっとり。

うん、書いてるうちにこの解釈で腑に落ちる気がしてきた。


父の腕に抱かれてヴィットリオは言うんだ、「母の祈りが天に届いた」。

母フェリーチタは父を憎まず、明かさず、ただ待って待って狂って待ち疲れて水底に沈んでしまった。

幸福の名を冠しながら、ついぞ不幸のまま。

ヴィットリオは母を愛していただろうに、母の目は自分を見ていない。遠く彼方の愛した男を、ついぞ結ばれなかった男のことだけ見つめて、そして死んだ。

こころを引裂くような少年の叫びと青年の苦悩の懐古の叫びがこだまする。

母の祈りを叶えてみせる。少年の心に棘のように突き刺さってロザリオを握りしめるたびに繰り返す誓いなんだろう。

平民と貴族が結ばれる世界に。
人が人として対等に生きられる世界に。

でも結局、自分が主導した平民たちの蜂起も大きな変革をもたらさず、時だけが過ぎ、どんどん貧しい者は苦しくなっていくばかり。貴族の女性も愛だけではこの手にできなかった。

何も変えられなかった。

祈りは、届かなかった。

──そんなところに突如天からはらりと舞い込んできた1枚のチケット。

このチケットがあれば、着飾った彼らと同じ舞台に立てるという。

このチケットがあれば、誰の咎めもなく愛した女と円満に結ばれて祝福されるらしい。

このチケットがあれば、もっと上を目指せる。軍人階級では手の届かないところへ。

このチケットがあれば、──哀れなフェリーチタの魂も報われることだろう。


母の祈りが、天に届いた。

まぎれもなく、神の思し召しだ。


たとえチケットが自分の努力で得た物でなくとも、ましてや愛の力で賜った物でなくとも。成り上がってみせる。母のために、散っていった仲間たちの無念のために。

断崖の上、野望と決意に瞳をギラつかせるヴィットリオの背に真っ赤に映える落陽。──幕。


…………だめかな(笑)。

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閑話休題


冗談ポエムはさておき、要所要所でときめきが詰まっていて素敵なんですよね〜パレルモ

なんといってもヴィットリオFとジュディエッタのゆみあすカップルの素晴らしさ!

ゆみこさんもあすかちゃんも、マラケシュのラストで希望の光だったと思っているのだけど。引き続き今作でも、まさにEsperanza(混じる〜〜〜!)!笑

これ以上ないくらい甘々で、とろあまで、世界一幸せな恋人たちのような顔をして、時代に縛られた悲劇を秘めている。死と隣り合わせの亡命へ向けて迷いのないヴィーと、愛するがゆえに一緒にはいられないと逡巡するエッタ。

この体に流れる血が忌まわしい、どうしてユダヤなんだろう。身を引こうとするエッタにその血潮の一滴までも愛おしい、愛していると臆面もなく言って抱き締めるヴィー。
君が命だ、と言ってまっすぐに手を伸ばすヴィー。
ばかなひと、と言われて陽だまりのような笑顔を返すヴィー。めいっぱい愛されて、生きててよかったと幸せに満ちた表情で彼の胸に飛び込むエッタ。

え〜〜〜ん最高すぎる……😭💕

優しさと包容力と真摯さがぴかいちのゆみこさんにこれやられるのに弱く…じんわり涙が滲んでしまいました。

複雑な心境のなか、幸せにおなりなさい、と声をかける祖母@みとさんが絶妙で素敵。

────

オサ様登場時、主題歌のときのシンバルがうる…さい……!トランペットがいいと思ったらパーカスがやらかすんかい……(小声)

貴族勢の登場時のみんなのドレス姿、綺麗だな〜!
でも…!ふーちゃんのドレスの……!両肩のリボンはいただけない……!!
赤いドレスも花の髪飾りも素敵なだけに、なんだかそのリボンだけ幼稚でやけに目につく〜もったいない〜ないほうがいいよ〜😭

ルチア@いちかちゃん、かっかっかわいいい〜〜〜!!最高!!


雷雨のなか、ヴィットリオとアンリエッタの逢い引きシーン。少女漫画だ〜!ずーっと窓辺のカーテンが風で揺れてたり風で灯りがふっと消えたりするのがものすごく少女漫画です。そして私は少女漫画が好きなのです。

オサ様のベッドシーン(役名で言え)、ノーブルでプリンスだ……。あんまり熱がない。オサ様の持ち味でしょうか、でもそんなオサ様がすきです。……ろくに着衣も乱れてない氷のベッド事後エロール様があんなにえろえろだったのは何事だったんだろう。えr…セクシー度はヴィットリオ<うたかたのルドルフ殿下<<<不滅のエロール様だろうか……。


チルダ@あやねちゃん、かんわいいい〜〜〜!!!
かわいーかわいー!水色ドレスもクリスティーヌみたいでかわいいけど誘拐事件のときのウェディングドレスもかーわーいーいー💕

ニコラ@らんとむさん、さすがにこういう熱くてまっすぐな役が似合う!!

チルダとニコラの微妙な空気感のやりとりがまた絶妙。マチルダが純粋でいい子なんだろうなあというのも、ニコラがこんなことをしでかしてしまったけれど根はいい奴なんだろうなあというのもほんの僅かなやりとりで匂いとれるの。

結局ニコラは殺されてしまうけれど……ストックホルム症候群とまでも言わなくとも、この2人にも色づいたストーリーが生まれそうだったのに、そんな悲しい切ない空気感。

ニコラ……😭

亡骸を腕に抱いて激昴するヴィットリオ。たぶんここが一番彼の感情の発露が見えるシーン。

ここが、中盤の山場。
そして来たる終盤の山場、野々すみ花氏懇親の一撃。

ロザリオの祈り。さすがにファントムを彷彿とさせる(ファントムのが後だけど)。すみかちゃんが成長してオサ様になるの、分かりみがつよい……。

そう、で、この後すぐに落胤舞踏会なのですよね……。
なんというか、ここの父から話を受けているときのヴィットリオサ様が何ともいえない表情をずっとしていらっしゃるので(アナザーアングルでまじまじと確認)、やっぱり先述の野望解釈がしっくりきてしまう😂


皆様の一番好きな軍服はどれかな〜。
私はマチルダ誘拐事件のときのロングコートのやつかな〜😊💕







──ASIAN WINDS!──

すきですね!!
(ショーはみんなすきって言ってる気がする)

ショーの時の、にこーーーっとしたオサ様の笑顔だいっすき……でれでれ……😍

先日スカステでASIAN SUNRISE!観たのですが、姉妹作の割にはエイサー以外はそこまで似通ってないのですね。SUNRISEもオサ様ソロ銀橋とか(4番手?)、タモみどとの蘇州夜曲とか(4番手…???)、オサアサお揃いの黄色シャツシンメトリとか、素敵で好きでしたが!全体としてはWINDSのほうが好きです😊❤

ASIAN WINDSのふーちゃん、どれも似合ってて素敵!
日本物より韓国物が似合うかも。


上善如水のシーンの美しさよ。贔屓目なしに、このテの曲を歌わせたら春野寿美礼様の右に出る者はいないと思っているのだけど……!!(贔屓目あるじゃないの笑)
知らなかったけど、中国映画の曲なんですね。今度見てみよ。

歌の後のシーンの、あの、袖の長い布をひらんひらんさせて舞うアレ!わ〜十二国記だ〜!蓬山だ〜!とテンション上がりまくり。わかる人にはわかるはず……すき〜!!


賛否両論ある服部良一メドレー、らしいですけど、私はメチャすきですね!

チャイナ男役三人娘、みわっちが普通に綺麗で笑ってしまう😂 真・三人娘(笑)の美脚ごちそうさまです!!

歌花さんも七星さんもこれで退団だったのですね。
歌うま娘役さん、素敵でした。

花組すきだ〜。って、いや、比較できるほど他の組全然見てないのですけど。
比較じゃなく、ただ花組がすきだよ〜後追いでも楽しいよ〜う。
ザ・昭和の歌謡曲をキメてキザっていく花組男役がすきだ〜!

青い山脈@まとぶん。どうでもいいけどこの曲を聞くと地元の電車発車音が蘇る……地元バレるぞよ。
素はすごい美人さんなのに昭和のかほり似合うのがンフッフフ。

らんとむ氏は完全に昭和の少年アイドルだし、そして、山寺の和尚さん。あーもー変な柄ベストがいい!私は柄物が大好き!歌ってるのが山寺の和尚さんなのに、もうキザるキザる!みんな好きなんだけどみわっちに目がいく〜!(*´˘`*)♥️ザ・花男……。

変な柄物と昭和歌謡はねえ、似合うんだよねえ!
(完全に吉井和哉のせいだわ)

で、吉井といえばなんですけど、「東京ブギウギ」!
イエモンの話ばかりで恐縮なんですが。バンドの誕生日(現メンバーで初めてライブをした日)が12月28日で、1996年から毎年武道館で「メカラ・ウロコ」と題した特別なライブをするのが恒例でした(でしたって、後追いなんだけど。再集結以降は参戦してるけど)。そこで歌われるのが、歌詞をちょっとお下品にした「お〇そブギウギ」。吉井がアコギを弾いて、吉井以外のメンバーが歌ったり、時に全員が歌ったり。この誕生日ライブ自体がファンとの忘年会も兼ねた(Vo.本人談)アットホームで独特な空間なんだけど、その中にある形容しがたい『幸せの記憶』と結びついている曲なのだ。私にとって。

その、幸せの記憶の曲を、今絶賛沼っているオサ様が歌っている。楽しそうに、のびのびと、好き勝手に、もう歌詞がべらんめえになってても、大好きなあのくしゃっとした笑顔で。

──好きな曲を好きな人が歌っているって、こんなに胸の奥がふわあっと幸せな気持ちになるんだなあ……。

だからレビュー誕生で愛の讃歌を歌ってたのも嬉しかったなあ。あの曲もメカラウロコの開演前のBGMだったり、ちょっと思い入れがあるので。

もし私がYOSHIKIのファンだったら大変なことになってだだろうな。情緒が。

いやでも別に、それはそれとしてイエモンの曲をオサ様に歌ってほしいわけではないんだけど笑 めんどくさいオタクだなあ!

あ、でも男役時代のオサ様の歌う「球根」とかは絶品だったろうな。本家がいいからな…(はいはい)。


んで、続く韓国のターンも好きなんです!
小学校くらいかな〜チャングムの誓いが流行ってたの。父が観ているのを横から見てたなー。図書館でノベル版借りて学校の読書時間に読んでたなー。
結構ハマってたので、あの独特のテーマソングのしらべがなんともいえない…郷愁のかおりといいますか。ようは好きなんですけど。

現代韓国の若者たち、の、さおたさんとそのかが〜!!カッコいい〜〜〜!!!

あ、若かりしだいもんだ、かわいい。
ふーちゃん、尚宮衣装いっちばん似合う!

で、これは初見のときの思い出なのですが。
このチャングムの曲の終盤、王朝時代のオサ様と、現代の若者ゆみこ氏が銀橋でその調べをワンフレーズ、ほんのワンフレーズ、デュエットするじゃないですか。
おいでおいでこちらへ〜のあれ。

なんでかしらないのですがほろん……と泣いてしまって。自分でもびっくりした。

なんなら2回目も泣いたし今書きながら流し見しててもじわっときてあぶなかった。

チャングムの曲があかんかったのか、おさゆみがあかんかったのか。たぶん相乗効果。

ファントムデュエットで毎回泣いてしまうのもTwitterで散々言っていて脳がヤバいんじゃないかと思っているのだけど、もうパブロフの犬よ。おさゆみの犬よ。ほろろん。


アジアンウィンズのボレロもだいすき!!







長くなりすぎてしまった、このあたりで。

は〜、好きだなあ。また観よ〜😊💕