ジャワの踊り子

2020/11/01初見

観ました〜。2004年全ツ「ジャワの踊り子」。
中古で手に入れたBOXセットにあったのね。
琥珀色全ツ、ジャワ、あさきIIのセット。

……謎セットね……!


いや、あの、上手いこと感想書けないのでそのまま置いておこうかとも思ったのだけれど、先述のDVD棚と同じように諸々のトップ作品(の感想)があるのにふっと穴があるっていうのもなんだかしっくりこないので!短くても書こう!後で見返してふんふんする自分のために!(?)


まず、ほぼ前情報なしで再生しまして。Twitterでほろっと呟いたんだけど、初見のとき序盤で1回挫折しちゃったんです。

ええっと。婚約の?ハンケチーフをトップ2人が口に咥えてゆらゆら〜んと踊ってにっこり〜のあたりで……。


ま、まってくれ、まってほしい。

もしや、全編こんな感じなのか!?(そんなわきゃなかった)

とりあえず、ちょっと体調優れないのもあり中断したのだった。

いや、あの……。

おふたりに、いちゃらぶいろぼけーしょんおはなばたけは、似合わないんだよう……(個人的感想)。

当然のようにこれまでの公演とか他組の公演とかは観ていないので比べるべくもないのですけれど。他の組のトップコンビ事情も全然知らないんですけど。もしお互いしか見えてません♡系の熱愛バカップルタイプのトップコンビなら映えてたのかも、しれませんが。

どうも愛が自分自身に向きがちに見えてしまうおふたりだと、あの振り付けひたすらシュールで……。


気を取り直して該当シーンは遠目に見つつの本日リプレイ。

……観終わって。なるほど。

いい話だったんや……脚本は……。

いやほんと全方面から石投げられそう、いてっ、いやすんませんほんと。

演劇にも宝塚にも疎いのです。
ご高名な演出家も、歴史に残る名作も知らぬのです。

私はただのそこらへんのオタクですもの……。

だからこの作品が傑作と称されてるのも知らずにおりました。石投げないデ……。

いやでもほんと、二人のいちゃらぶシーンさえ乗り越えれば、お話はシリアスで、面白くて。

最初は乗り切れなかった独特の言い回し(いろんな現地言葉のアレじゃなくて、全般的に台詞の喋り方がみんな大仰でもっさりしていたこと)とか、拭えない古さとか、黒塗りとか、うん、慣れてきて。

春野さん黒塗り似合わないのかな……。
あっでも、島のシーンで地毛?ターバンなしで登場してたとこはビジュアルよかったなあ。シーンは見ていて苦しかったけど。あのカッチコチのどデカい魚は今までの公演でもああだったんですか…?笑っていいシーンだったの……?いちゃらぶくるしい……。

とんちき衣装をも着こなすお方だと思っていたけれど、今回の衣装そこまでときめかなかったな……。被り物かな。面長ばかり言われるけどすっごく小顔だと思うので、ああいうタイプの顔ハメパネルみたいなタイプの(マジで怒られる……)被り物だとちょっと合わないのかな〜。烏帽子とか変なツノとか妙なボリュームの鬘とかは似合うのにな〜(えっ)。ターバン姿はオースマン君のほうがしっくり。めっちゃ似合う、彼……笑。

アルヴィアがね、どうしても……頭お花畑色ボケ能天気にしか思えなくって……いやでもこれは役作り以前に脚本から……そうよね……。

どこの箇所がどうこうで、とは一々あげつらわないけども。

オースマンが「馬鹿!今はそんなこと言ってる場合じゃないんだ!」(うろおぼえ)と頬を張ったシーンで、ほっ、そうよね、観客のメタ視点からでもなくこの世界線においても浮ついてるよね、といっそ安心してしまったり。

メタついでに考えると女性ならアルヴィアよりアミナより王妃様がおいしい役どころだわ。


ネガったことばかり言ってしまったけど好きなところも!

アディナンが、祭りに乗じて?計画を練ろう!だかやろう!だか言って独立戦争義勇軍たちを盛り立てるシーン。あれ、警察に包囲されてることを知って踊りに乗じて散ろう!と言ってるシーンだったかな。とにかくあのあたり。

先導するアディナン@オサ様が、か〜〜〜っこいいんだ。

貴方にどこまでもついていく!俺たちを引っ張って行ってくれ!命かけて共に戦うぜ!!って気持ちになっちゃう威厳とカッコよさ。

終始お花畑ちゃうやん!シリアスやん!!!(ここで?)

いや、リプレイ鑑賞始める前にDVD付属のミニパンフのあらすじ読んだために、おっとこれはシリアスの予感がするぞと思って観直したのですけどもね。

折角なのでもうちょっとアディナンが義勇軍たちを率いて活躍(活動)するところが見たかったな。

みんなが俺たちのリーダー、アディナン!と頼りにしている割には描写の比重がいちゃらぶ>独立運動なので……ま、宝塚的にはそっちのほうが正しいのかもしれませんが……。

あ、あと島でのアディナンvsタムロンの縄プレイ!笑

縛られてウウッとなってる地毛アディナン、とてもよいです!!(^▽^)よい……しみじみ。なぜかすぐ解いて綱引きになっちゃうけど……笑

のちのリュドヴィークvsギュンターである。……はっいけない、マラケシュにはいけないいけない。

ええっと、ラストシーンはイイハナシダナー……っていわなきゃないところなんでしょうけども。

………………………む、

…………………………………………無駄死に、じゃん……?

いや、わかる、ロマンはわかるのよ!

戦火の中、鈍くなる雑音に確かに響く輝かしい独立の響き。
もう視界も霧がかって、確かなのは隣に寄り添っているはずの愛しい人の掌の感触だけ。
やっと夢見ていた時代がくるのだ。
インドネシアが、僕たちがみんなが命をかけて追い求めた幸せがその先に見えてくるんだ。
ああ。
独立、万歳───!



いいシーン、ですとも。
ただ、やっぱり、リーダーのアディナンが義勇軍も指揮せず自分の嫁を取り戻すために駆けつけ救い出し、そこで義勇軍に戻ればいいものをそうもせずただ女と二人領事館目指して逃げ延びていただけ、に見えるので……描写からは。リーダー感はね、ないよな、ううん。もったいない……。せめて戦う中で撃たれればこうも違和感はなかったろうか。





とりあえず!これで!感想〆とします!






追伸 わたしはオサ様はやっぱり黒塗りより白塗り派です。

追伸てか、これが言いたかっただけだろ!!